ドラマ『お金がない!』の最終話(第12話「大逆転」)は、主人公・萩原健太郎(織田裕二)と、彼を拾い上げつつも最後には冷酷に切り捨てようとした専務・氷室徳史(石橋凌)による、息詰まる心理戦と権力闘争の決着が最大の焦点となりました。
社内でのめざましい営業成績を足がかりに、特命プロジェクトを任されるまでに登りつめた健太郎でしたが、氷室専務は健太郎の出世欲と実力を利用するだけ利用したのち、不正取引の責任をすべて健太郎に着せてトカゲの尻尾切りを図ります。証拠を隠蔽され、味方であったはずの役員たちからも孤立させられた健太郎は、一瞬にして再び無一文のどん底へ突き落とされる窮地に追い込まれました。
しかし、健太郎は諦めませんでした。親友の大沢一郎(東幹久)や幼馴染の神田美智子(財前直見)、そして健太郎の愚直なまでの情熱に心を動かされた同僚たちの協力を得て、氷室が水面下で進めていた海外ファンドとの不当な利益供与とインサイダー工作の決定的な裏帳簿を入手します。運命の緊急取締役会に単身乗り込んだ健太郎は、理路整然と、かつ魂のこもったプレゼンテーションを展開。氷室の不正を白日の下に晒し、役員たちの良心に訴えかけることで、形勢を180度覆す大逆転劇を成し遂げました。
結果として氷室専務は失脚。会社を救った最大の功労者として、健太郎には異例の若さでの「専務取締役就任」と、莫大な特別役員報酬の提示がなされることになったのです。