最も破られない世界記録 理由を探ると、単なるアスリート個人の才能差だけでは片付けられない、時代背景やルール・測定精度の変化という不滅の世界記録 驚きの真相が浮かび上がります。
代表的な事例が、フローレンス・ジョイナー(米国)が1988年に樹立した女子100mの10秒49です。このレースでは公式記録上「風速0.0m」と処理されたものの、隣接する跳躍ピットでは秒速5m以上の強い追い風が吹いており、風速計の故障または設置ミスであった可能性が長年指摘されています。現代の厳密なレギュレーションであれば公認されなかった公算が高いとされながらも、公式記録として残り続けているため、後進の選手たちにとって高すぎる壁となっています。
さらに、1980年代の旧東欧・ソ連勢が打ち立てた女子投てき・中距離記録群(女子800mの1分53秒28や、女子400mのマリタ・コッホによる47秒60など)は、国家ぐるみのドーピング疑惑や当時の甘い検査体制が背景にあると囁かれています。当時の関係者の証言や手記によると、選手たちは自らの意思とは無関係にホルモン投与を受けさせられていた実態が告発されています。現代のWADA(世界アンチ・ドーピング機関)による厳格なバイオロジカル・パスポート制度下では、当時の筋力・回復力を再現することは生理学的にほぼ不可能と結論づけられています。