ネット上のレビューやSNSで時折見かけるのが、「地方の小さな自治体が運営する子ども向け遊具施設ではないか」という偏見です。しかし、この先入観は現地に足を踏み入れた瞬間に覆されます。
展示されている化石標本の同定精度、モンゴル科学アカデミーから直接移送された産出標本の学術的価値、そして山中地溝帯の地質学的文脈を解説したパネル展示の密度は、国立科学博物館や福井県立恐竜博物館の研究員からも高く評価されています。骨格の関節構造や生体復元の変遷に焦点を当てた解説は、古生物学を学ぶ大学生や大人の研究者が訪れても唸るほどの深さを備えています。
また、「発掘体験ですぐに全身骨格が見つかる」という過度な期待は禁物です。現場で採集できるのは数ミリ〜数センチの貝化石や植物片が中心ですが、それこそが「本物の地球史の断片を自力で掘り起こす」という真の醍醐味と言えます。