精神世界において長らく後ろを向き、デクへの協力を拒んでいた2代目と3代目。超常黎明期のレジスタンス指導者であったふたりの存在は、物語終盤の局面を大きく動かす起爆剤となりました。
ワンフォーオール2代目個性である「変速(ギアシフト)」は、触れた対象の速度を物理法則を無視して変える力です。かつては小さな弾丸を加速させる程度の規模でしたが、数世代にわたり蓄積された結果、自らの細胞ひとつひとつから空間の慣性すら塗り替える超絶異能へと変貌。トップギアからオーバードライブへと段階を引き上げることで、音速を遥かに超越する打撃力を実現させました。
一方、ワンフォーオール3代目の名前は「ブルース」。彼の個性「発勁(ふぁーじん)」は、体内で繰り返される運動エネルギーを一時的に蓄積し、任意のタイミングで爆発的に放出する能力です。この発勁とデク自身の力、さらに変速が組み合わさることで、オールマイトの全盛期(100%)を遥かに超える疑似「120%」の超火力を叩き出すことが可能になりました。
かつては魔王AFOを討つために生まれた暗殺者のごとき尖った能力が、デクの柔軟な発想によって「他者を救うための力」へと昇華された瞬間は、本作のクライマックスを象徴する名場面です。