スタンド名「Dirty Deeds Done Dirt Cheap」は、世界的ハードロックバンドAC/DCが1976年に発表した代表曲のタイトルが元ネタです。英語の慣用句としての直訳は「汚い仕事も格安で引き受ける(汚れ仕事を安売りする)」という意味合いを持ち、裏社会の殺し屋やトラブルシューターの過激な広告をテーマにした楽曲として知られています。
作者の荒木飛呂彦氏は、この楽曲タイトルを直訳するのではなく、「いともたやすく行われるえげつない行為」というリズミカルで文学的な日本語へと昇華させました。合衆国の最高権力者である大統領が、自国の繁栄という崇高な大義名分を掲げながら、その裏で冷徹かつ容赦ない暗殺や謀略を「いともたやすく」実行していく——。その政治的リアリズムと狂気的な愛国心を完璧に体現したネーミングであり、ジョジョシリーズにおける邦題・サブタイトルの中でも最高傑作の一つとして高く評価されています。