福岡の強さは、民の牽引役と行政のトップが同じスピード感で疾走している点にある。福岡商工会議所を率いる谷川浩道会頭と、大胆な規制改革を進める福岡市役所の高島宗一郎市長。この両輪のパイプは極めて強固だ。
谷川会頭は金融界出身ならではの冷徹なリアリズムで中小企業の財務基盤強化を訴え、高島市長は国家戦略特区の規制緩和を駆使して都市の稼ぐ力を拡張する。政策と現場のニーズが乖離しがちな地方自治体にあって、福岡では両トップの対話がダイレクトに政策へ反映されてきた。地域経済活性化の旗印のもと、行政の支援策と会議所の実行部隊が密接に噛み合うことで、小規模事業者向けのセーフティネットと成長軌道への発射台が同時に機能している。