まずは、長年にわたりお茶の間を魅了してきた大家族石田さんチ家族構成の全体像を整理します。父・晃さん、母・千惠子さんを中心に、長女、長男、次女、次男、三男、四男、五男、六男、七男という総勢11人の大家族です。
取材班がカメラを回し始めた1997年、長男の孝之さんは高校生、末っ子の隼司さんはまだ2歳の幼児でした。それから約30年近い歳月が流れ、大家族石田さんチ現在の姿は、まさに一つの家族が歩む壮大なライフサイクルそのものを体現しています。長男から七男までの男兄弟7人は全員が社会人として自立を果たし、それぞれ異なる道で生活の基盤を固めています。
石田家が他の多くのテレビ向け大家族番組と決定的に一線を画していたのは、過剰な演出や貧困の誇張に頼らず、親の教育方針や仕事観、教育費を捻出するための泥臭い現実をありのままに提示してきた点です。子どもたちが進学、就職、結婚、そして時には挫折を経験するプロセスが丁寧に記録されてきたからこそ、視聴者はまるで遠い親戚の成長を見守るような眼差しで彼らを応援し続けています。