結論から申し上げますと、セブンイレブンや商業施設、駅構内などに設置されているセブン銀行ATMでは小銭(硬貨)の入金・出金は一切できません。投入口は「紙幣」のみとなっており、1円玉から500円玉に至るまで硬貨を直接口座へ入金する機能は物理的に備わっていません。
これはセブン銀行の口座を開設している利用者はもちろん、三菱UFJ銀行や三井住友銀行、ゆうちょ銀行など提携金融機関のキャッシュカードを使用した場合でも同様です。なぜ利便性の高いコンビニATMでありながら、頑なに硬貨の取り扱いを排除しているのでしょうか。業界構造とコスト設計の観点から、セブン銀行 小銭 できない理由には主に3つの明確な要因が存在します。
第一に「ATM筐体の小型化と設置スペースの最小化」です。硬貨を識別・計数・保管するモジュールは非常に重量があり、複雑な可動部を要します。硬貨ユニットを省くことで機械をスリム化し、限られたコンビニ店舗の貴重な床面積を圧迫せずに全国2万7,000台以上の高密度展開を実現させています。
第二に「機械トラブルの抑止とメンテナンス費用の削減」が挙げられます。ATMの故障原因の多くは、硬貨投入口への異物(クリップや輪ゴム、変形した硬貨)の混入や内部の紙詰まり・コイン詰まりです。紙幣専用機に絞ることで故障率を極限まで下げ、24時間365日の安定稼働を維持しています。
第三に「現金の輸送・回収オペレーションコストの抑制」です。硬貨は紙幣に比べて重量が重く、額面あたりの物流コストが跳ね上がります。警備会社による回収・補給の頻度を抑え、徹底したローコスト運営を行うことが、利用者の手数料引き下げや提携サービスの拡充につながっています。