アニメ版の能登麻美子さんが凄まじいインパクトを残した一方で、2013年のゲーム『ASB』および2015年の『アイズオブヘブン(EoH)』で山岸由花子を演じた赤﨑千夏さんの演技を高く評価する声も根強く存在します。
赤﨑千夏さんによる由花子は、高めのトーンで感情の起伏がストレートに伝わる「ヒステリック&キレ味鋭いヤンデレ」というアプローチが特徴でした。原作初期の由花子が持っていた「何をしでかすか分からない女子高生の危うさ」や、感情が暴走して手がつけられなくなるテンポの良さが際立っており、対戦アクションゲームの戦闘ボイスとして抜群のキレを誇っていました。
アニメ版とゲーム版を比較すると、以下のようなアプローチの違いが見て取れます。
・赤﨑千夏版(ゲーム):ストレートな激情と鋭利なヒステリー。感情の爆発力が高く、テンションの振り幅で圧倒する芝居。
・能登麻美子版(アニメ):静寂からの急降下。清楚な淑女から突如として底知れぬ狂気が噴き出す、コントラストの深さで魅せる芝居。
どちらも原作の異なる魅力を的確に捉えた名演であり、ジョジョの世界観を豊かに彩った貴重な名解釈といえます。