「美味しいラーメン屋を探すとき、検索窓に文字は打ち込みません」。現役大学生の男性(20)はそう断言する。タイムラインに流れてくる映像の「湯気」「スープのトロみ」「店内の活気」をコンマ数秒で感性的に判断し、気に入ったらそのまま地図アプリへ飛ぶ。テキスト情報や星評価のレビューよりも、編集された動画のリアルさが信頼される時代なのだ。
ニュース報道の現場も例外ではない。速報ニュースから専門的な政治経済の解説まで、従来の新聞社やテレビ局がこぞって縦型動画に本格参入。長文の記事を読む時間を持たない多忙な現代人に対し、グラフィックと要点を凝縮した「見るニュース」が急速に主導権を握りつつある。