番組が惜しまれつつ歴史の幕を閉じた後も、その探求精神と番組づくりのフィロソフィーは決して途絶えたわけではない。朝の帯番組である『あさイチ』をはじめとするNHKの各種情報プログラムに、その遺伝子は確実に受け継がれている。
最新の科学的知見を基盤にしながら、視聴者の生活リズムに寄り添った情報を届けるスタイル。それは、かつて志の輔と小野アナが築き上げた対話型プレゼンテーションの進化形と言える。テーマの掘り下げ方、実験映像の見せ方、そして視聴者の「知りたい」に直球で答える構成力は、現代のメディア環境においても標準モデルとして機能している。
エンタメ性と科学的正確性の両立という難題をクリアし続けた制作陣のイズムは、テレビ制作の枠を超え、デジタル時代の情報コンテンツ制作におけるバイブルとなっている。