4人の子どもがいれば、かかる病気の種類も流行のタイミングもそれぞれ異なる。長女の希空(のあ)さん、長男の青空(せいあ)くん、次男の昊空(そら)くん、そして三男の幸空(コア)くんと、年齢差のある兄弟姉妹を育てる中で、家庭内感染の恐怖は常に隣り合わせだった。
一人が学校や保育園からウイルスを持ち帰ると、数日遅れて次々と倒れていく「感染の連鎖」は、多子世帯における最大の試練と言える。辻は過去にも、一人目の看病が終わったと思ったら三人目が発熱するという地獄のような一週間を振り返り、「心が折れそうになる」と吐露したことがある。それでも、それぞれの体質や過去の既往歴を把握し、症状の変化に細かく目を行き届かせる母としての観察眼は、長年の経験によって培われてきたものだ。