留め具を選ぶ際に最も多くの人が直面し、ネット上でも質問が絶えないのが「規格のミスマッチ問題」です。ルーズリーフの穴数とピッチ(穴と穴の間隔)には、日本の文具業界で固く共有されている厳格なJIS規格が存在します。
日本国内で一般的に流通しているB5サイズのルーズリーフは26穴 ルーズリーフ留め具に、A4サイズは30穴 ルーズリーフ留め具に対応しています。これらはすべて穴と穴の中心間距離が「9.5mm」という共通規格で作られています。ここで威力を発揮するのが、製本機器大手のカール事務器 ルーズリングです。この製品は基本的に30穴(A4長辺用)のプラスチック製リングとして販売されていますが、素材がしなやかなポリプロピレンのため、家庭用のハサミで好みのコマ数に簡単に切り詰められます。つまり、4コマ切り落とせば即座にB5(26穴)専用の留め具に早変わりし、10コマ切り落とせばA5(20穴)にジャストフィットします。
対して注意が必要なのは、一部の輸入文具や別規格のツイストリング製本パーツです。これらの中には、国際標準化機構(ISO)規格に基づいた8.47mm(1/3インチピッチ)を採用しているものがあり、見かけの形状が似ていても国内メーカーのJIS規格ルーズリーフを用紙として差し込もうとすると、中央から端に向かうにつれて穴の位置がずれていき、完全に破綻してしまいます。「穴の数が合っていればどれも同じ」と安易に判断せず、パッケージ裏面に「JIS規格対応(9.5mmピッチ)」と明記されているかを確認することが、失敗を未然に防ぐ決定打となります。