高力ボルトとは?普通ボルトとの違いや摩擦接合の仕組みを徹底解説

高力ボルトとは?普通ボルトとの違いや摩擦接合の仕組みを徹底解説

高力ボルトとは?普通ボルトとの違いや摩擦接合の仕組みを徹底解説の真相について、専門知識を取りまとめてご紹介します。

Q1:高力ボルトを一度緩めた場合、もう一度締め直して再利用できますか?
A1:原則として再利用はできません。高力ボルトは本締め時に塑性変形に近い領域まで強力に引き伸ばされているため、一度緩めたボルトを再締結すると破断したり、所定の軸力を発揮できなくなったりします。締め付け異常や仮止め解除の際は、必ず新品のボルトセットに全数交換してください。

Q2:トルシア形ボルトのピンテールが折れれば、絶対に締め付け成功と言えますか?
A2:ピンテール破断は重要な指標ですが、それ単体では不十分です。「一次締め」が不足していたり、ボルトとナットが一緒に回ってしまう「共回り」が発生した場合、ピンテールだけが早期にねじ切れて十分な軸力が入っていないケースがあります。そのため、一次締め後のペンマーキングによる回転角検査が必須とされています。

Q3:現場で雨が降っている日に高力ボルトの締め付けを行っても問題ありませんか?
A3:雨天時の本締め作業は原則禁止です。ボルトのネジ部や座金周辺に雨水が浸入すると、締め付け時のトルク係数(摩擦抵抗)が大きく変化して適正な軸力が導入されなくなります。また、部材間の摩擦面に余分な水分が残ることもすべり耐力低下の原因となるため、乾燥した天候下で施工を行うのが鉄則です。

伊藤 翔太
著者

伊藤 翔太

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。