セナとマクラーレン黄金期の真実と伝説のハイパーカー徹底解剖

セナとマクラーレン黄金期の真実と伝説のハイパーカー徹底解剖

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1988年シーズンに投入されたマクラーレン MP4/4は、F1の歴史を塗り替えた傑作マシンです。天才デザイナーのゴードン・マーレーとスティーブ・ニコルズが手がけた極端に車高の低いローライン・コンセプトは、空気抵抗を極限まで低減させ、ホンダの1.5リッターV6ツインターボ「RA168E」の圧倒的な出力と相まって無敵の強さを誇りました。

シーズン16戦中15勝、ポールポジション15回という驚異的な勝率は、F1黄金期歴代チャンピオンの歴史を振り返っても類を見ない金字塔です。この歴史的シーズンのクライマックスとなったのが、日本の鈴鹿サーキットにおける伝説的な一戦でした。

1988年の日本GP、ポールポジションからスタートしたセナはまさかのエンジンストールに見舞われ、一時は14番手まで後退します。しかし、鈴鹿の特有の下り傾斜を利用して押しがけ状態で再スタートを切ると、鬼神のごとき追い上げを披露。雨が降り始めるウェットコンディションの中、チームメイトのアラン・プロストを28周目のホームストレートでオーバーテイクし、劇的な大逆転勝利で自身初の世界王座を獲得しました。チェッカーを受けた瞬間、コクピット内で天を仰ぎ涙を流したセナの姿は、今なおファンの脳裏に深く刻まれています。

林 結菜
著者

林 結菜

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。