鉄瓶をサビさせず、美しい状態で長く愛用するためには、購入直後の「使い始め」と日常の「乾燥習慣」がすべてを握っています。
新品の鉄瓶をおろす際は、まず「湯ならし」と呼ばれる作業を行います。軽くすすいだ後に水を入れ、弱火でお湯を沸かして捨てる作業を2〜3回繰り返します。この時、硬度の高いミネラルウォーター(エビアンなど)を使って数回湯沸かしを行うと、初期の段階で強固な湯垢のベースが素早く形成され、赤サビの発生率を大幅に下げることができます。
日常の取り扱いで最も大切なルールは、「使い終わったらすぐにお湯を空にし、余熱で内部を完全に乾かす」ことです。鉄瓶の中に水を入れたまま一晩放置する行為はサビの最大の原因になります。使い終わったらポットなどに残湯を移し、フタを外しておけば鉄瓶自体の余熱で数分以内にカラカラに乾きます。万が一湿り気が残る場合のみ、ごく弱火で数十秒ほど空焚きして湿気を完全に飛ばしてください。