感染症から子犬の命を守るワクチンプログラムと、将来の社会性を育む環境刺激の両立は、飼い主が直面する重要な判断事項です。
標準的なスケジュールでは、生後6〜8週に第1回混合ワクチン、生後10〜12週に第2回、生後14〜16週に第3回を接種します。狂犬病予防注射を含め、すべてのワクチンプログラムが完了してから2〜3週間後が、地面を歩かせる本格的な「お散歩デビュー」の安全時期とされています。
しかし、犬の生涯の性格を決定づける「社会化期(生後3週〜14週)」は、最終ワクチンの完了を待たずに終了してしまいます。このジレンマを解消するために推奨されるのが「抱っこ散歩」です。地面に足を下ろさず、スリングや腕で抱えた状態で外出し、車の走行音、踏切の警報音、見知らぬ通行人、他の犬の姿などを遠目に見せることで、将来の音恐怖症や無駄吠えを防ぐ強力な耐性が培われます。