同グループの魅力は、東伊豆と西伊豆でまったく異なる表情を見せる二つの拠点にある。東海岸の稲取温泉に佇む「稲取銀水荘」では、水平線から昇る神々しい朝陽と、見渡す限りの相模灘が視界を埋め尽くす。潮風を感じながら湯船に身を沈めれば、日常の喧騒は一瞬で洗い流される。
一方、夕陽の名所として名高い堂ヶ島温泉の「堂ヶ島銀水荘」では、リアス海岸の奇岩群を茜色に染め上げる日没のパノラマが圧巻だ。西伊豆屈指の絶景露天風呂から眺める夕景は、まるで一枚の絵画のようであり、刻一刻と表情を変える空のグラデーションに息を呑む。東西の立地を活かしたこの二大巨頭の存在が、旅の目的そのものとなっている。