メディアとの関わりも深い。かつて高度経済成長期に列島の風土を記録した名番組『新日本紀行』では、能勢の原風景とともに巨樹の威容が全国の茶の間に届けられた。そのフィルムは現在もNHKオンデマンドで視聴可能であり、半世紀前の静かな農村風景とケヤキの姿を今に伝えている。
時代は下り、記録の手法は個人へと移った。いまやYouTubeには、4Kカメラで捉えた四季折々の空撮映像や、アオバズクの子育てを望遠レンズで記録したハイライト動画が数多く投稿されている。かつては現地に足を運ばなければ出会えなかった神聖な空間が、デジタルの光を通じて世界中のオーディエンスへと届く時代になった。