ヨーロッパにおける体系的なバラ文化の礎を築いたのは、ナポレオン・ボナパルトの最初の妻、ジョゼフィーヌ・ド・ボアルネである。彼女はマルメゾン城の庭園に世界中から約250種ものバラを収集し、専属画家ルドゥーテにその優美な姿を描かせた。この情熱が近代バラの交配技術を劇的に前進させたことは、園芸史における決定的な転換点だ。
日本国内でも、公益社団法人日本植物園協会に加盟する各地の植物園や、熱心な愛好家が集う日本バラ会(Japan Rose Society)が品種の保存と普及に大きく貢献してきた。歴史と学術の探求が、現代の私たちが楽しむ豊かなバリエーションを支えている。