ティッシュはNg?メガネの正しい拭き方と傷を防ぐ最新メンテナンス

ティッシュはNg?メガネの正しい拭き方と傷を防ぐ最新メンテナンス

ティッシュはNg?メガネの正しい拭き方と傷を防ぐ最新メンテナンスについて知っておくべき 事実を分かりやすく解説いたします。

レンズが汚れた瞬間にそのままクロスで拭く「乾拭き」や、身近にあるティッシュペーパーでの乾拭きは、レンズにとって研磨剤を擦り付けている行為と同義です。大気中には目に見えない石英(砂・ホコリの主成分)の微粒子が常に漂っており、そのモース硬度は「7」に達します。一方、一般的なプラスチックレンズ素材(CR-39や高屈折ウレタン系樹脂)の表面硬度はモース硬度換算で「2.5〜3」程度にすぎません。

微細な塵埃が付着した状態で乾拭きを行うと、硬度で圧倒的に勝る砂粒子がレンズ表面を削り、メガネ乾拭き傷の真相である不可逆的な線状痕(ヘアラインクラック)を生み出します。

さらに、メガネ拭きティッシュNGの理由には素材特有の構造的要因が存在します。ティッシュペーパーは木材パルプの粗い植物繊維を絡め合わせて製造されており、繊維一本一本のエッジが硬質です。また、油分を抱き込む微細構造を持たないため、皮脂汚れを吸着できずにレンズ全面へ塗り広げる結果となります。結果として、より強い力で擦る悪循環に陥り、コーティング膜に深刻なダメージを与えてしまいます。

佐藤 大輔
著者

佐藤 大輔

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