理論をより具体的に腑に落とすため、日常会話やビジネスシーンで頻繁に交わされる代表的な例文を比較しながら検証していきましょう。
1. remember to do(未来:これからすること)の代表的用例
「remember to」は、相手にタスクの実行を促す依頼文や、自分自身のこれからの予定・義務を語る際に極めて多く用いられます。
例文:
Please remember to lock the front door before leaving.
(出かける前に、忘れずに玄関の鍵をかけてね=これから鍵をかける行為を忘れないで実行する)
例文:
I must remember to send the weekly report by 5 PM.
(午後5時までに週次報告書を送ることを覚えておかなければならない=これからの送信タスク)
2. remember doing(過去:すでにしたこと)の代表的用例
「remember doing」は、過去の行為そのものをすでに完了しており、その記憶や情景が頭の中に残っている状態を述べる際に使用します。
例文:
I distinctly remember locking the front door this morning.
(今朝、玄関の鍵をかけたことをはっきりと覚えている=鍵をかけた行為は完了済で、その記憶がある)
例文:
Do you remember meeting Mr. Tanaka at the seminar last year?
(昨年のセミナーで田中さんにお会いしたのを覚えていますか?=過去に対面した出来事の記憶)
このように、同じ「remember + 動詞」であっても、行為が「未完了(これから行う)」なのか「完了済み(過去の事実)」なのかによって、文全体の意味が180度変化します。