シリーズの歴史において最大の転換点となったのが、2000年にPlayStation 2のローンチタイトルとして登場した『リッジレーサーV』でした。パッケージとオープニングを飾ったのは、永瀬麗子ではなく新キャラクターの「深野あい(ふかの あい)」だったのです。
この交代劇の背景には、新ハード「PlayStation 2」の圧倒的な描画性能をアピールするため、前世代機の象徴だった麗子から刷新を図り、よりリアル志向のCGモデルへ世代交代を試みるという制作側の戦略的意図がありました。しかし、すでに確固たるアイコンとなっていた永瀬麗子の不在はファンコミュニティに強い衝撃を与え、メディアでも大きな議論を呼ぶことになります。
深野あい自身も高いクオリティのCGモデルでしたが、ファンの麗子待望論は衰えませんでした。その熱意に応える形で、2004年のPSP向け『リッジレーサーズ』で永瀬麗子がメインマスコットとして電撃復帰。さらに2006年のPlayStation 3用ソフト『リッジレーサー7』では、次世代のフルHDグラフィックスで生まれ変わった麗子がオープニングを飾り、名実ともにシリーズの「不動の顔」として王座に返り咲きました。