24時間というタイムリミットの中で初動捜査を担う「機動捜査隊」にスポットを当てた『MIU404』は、近年のクライムドラマにおける最高到達点の一つと言って過言ではない。野木亜希子による緻密な脚本は、SNSの暴走や外国人労働者の孤独、格差社会といった現代の痛点を容赦なくすくい上げる。
綾野剛と星野源が演じる対照的なふたりの刑事が、激しいカーアクションと軽妙な掛け合いの中で見せるのは、誰かが間違いを犯す前の「スイッチ」を押しとどめようとする必死の祈りだ。疾走感あふれるエンターテインメントの皮をかぶりながら、社会的弱者の声なき叫びを届けるその姿勢は、次世代ドラマのスタンダードを決定づけた。