近鉄におけるお召し列車の歴史は、同社の看板特急車両の進化の歴史そのものです。昭和から令和に至るまで、時代を代表する名車たちがその重責を担ってきました。
歴代最多のお召し列車運行実績を誇るのが、名車「12200系(新スナックカー)」です。12200系はお召し列車対応車として特別に設計・改造された編成が存在し、中間車に御座所(移動式の玉座)や専用カーテン、防弾対策が施されていました。昭和天皇や上皇ご夫妻をはじめ、エリザベス女王来日時のご乗用列車としても運用された伝説の車両です。
その後、名阪特急のフラッグシップとして登場した21000系「アーバンライナー」や23000系「伊勢志摩ライナー」もお召し・御乗用列車として抜擢され、時代の最先端技術と快適性を皇室の移動に提供してきました。伝統を受け継ぎながら、常に最高のフラッグシップ車両が充当されてきたのです。