現場の歯科医師やオーラルケアの専門家が、患者の口内トラブルを診る中で「使用を控えるべき」と助言する成分には共通点があります。パッケージ裏の全成分表示をチェックする際に注意すべき主要成分を整理しました。
筆頭に挙げられるのがラウリル硫酸ナトリウムの危険性です。強力な界面活性剤であり、豊かな泡立ちを生み出す発泡剤として多くの大衆向け製品に配合されています。泡立ちが良いと「しっかり磨けた」という錯覚に陥りやすく、短時間でブラッシングを終えてしまう心理的弊害があるだけでなく、口内の保護粘膜を破壊して慢性的な口内炎を誘発するリスクが指摘されています。
次に注意したいのがサッカリンナトリウムの副作用や合成甘味料、着色料(青色1号・黄色4号など)です。サッカリンNaは過去の発がん性疑疑から一時規制された経緯があり、現在では安全性が再確認されているものの、アレルギー体質の人は舌の痺れや粘膜の違和感を訴えることがあります。
さらに見逃せないのがマイクロプラスチックビーズ(ポリエチレン末)の問題です。歯垢除去を目的としたスクラブ材として過去に多用されましたが、歯周ポケットに入り込んで異物肉芽腫の原因になったり、環境汚染を引き起こしたりすることから世界的に規制が進んでいます。現在国内大手メーカーは配合を廃止・見直しつつありますが、一部の輸入製品には依然として残存しているため確認が欠かせません。