全日本スーパーフォーミュラ選手権のような極限のスピードと精密な戦略が求められるトップカテゴリーにおいて、チームを指揮する父の姿は、息子にとって最大の生きた教材となった。かつて名曲『愚か者』で日本レコード大賞を受賞し、泥臭くも圧倒的な存在感で時代を駆け抜けた男の生き様は、時を超えて息子へと確実に精神的継承を果たしている。
不屈のメンタリティや、自分の信じた道を貫く意志の強さは、父親譲りそのものだ。レースのピットでプロフェッショナルとしての父の鋭い眼差しを体感してきた轟流さんは、他人の評価や世間の偏見に左右されない強靭な軸を培ってきた。勝負の世界で教え込まれたこの骨太な精神力こそが、彼が今後の人生を自らの足で切り拓く上での最大の糧となっている。