本作の支持率を語る上で避けて通れないのが、殺せんせー、赤羽業(カルマ)、潮田渚による三つ巴の覇権争いである。物語の狂言回しであり絶対的象徴である殺せんせーは、人智を超えたマッハ20の超スピードと、生徒一人ひとりの弱点に寄り添う圧倒的な教育愛で、読者の心を鷲掴みにし続けている。
一方で、ファンの熱烈な支持を一心に集めるのが赤羽業だ。誰もが認める天才的な頭脳と戦闘センスを持ちながら、時に見せる年相応の挫折や仲間思いのギャップ。彼の冷徹さと優しさが同居する危うい魅力は、連載当時の公式人気投票でも首位を奪取する原動力となった。
対する主人公・潮田渚の存在感も凄まじい。一見すると大人しく無害な少年でありながら、本物の殺気と天性の暗殺の才能を開花させていく過程は、読者に強烈なカタルシスを与えた。誰もが予想し得なかった成長劇が、今なお熱烈な支持を獲得し続ける最大の要因である。