半グレの危険性が広く世間に知れ渡るきっかけとなったのが、2010年代初頭から相次いだ残虐な事件の数々です。2010年の「歌舞伎町における有名歌舞伎俳優暴行事件」や、2012年に六本木のクラブ「フラワー」で発生した人違い撲殺事件は、彼らの見境のない暴力性と遵法精神の完全な欠如を印象付けました。
また、世間を騒がせ続けてきたのが「芸能界やインフルエンサーとの不透明な交友関係」です。2019年に社会問題化したお笑い芸人らによる闇営業騒動では、特殊詐欺グループのフロント企業が主催するパーティーへの出席が発覚し、芸能界のコンプライアンス体制が根底から見直される契機となりました。
現場取材を続ける社会部記者はこう証言します。「彼らはまず、有名芸能人や人気YouTuber、格闘家などに高額なギャラを提示して自らが関与する飲食店やレセプションに呼び、親密そうにツーショット写真を撮影する。その写真をSNSに掲載したり投資家勧誘の現場で見せたりして、『有名人と太いパイプがあるクリーンな実業家』という虚像を作り上げ、信用を武器に詐欺を仕掛けるのが常套手段です」
表層的な華やかさに群がるタレントやモデルが、知らぬ間に裏社会の「広告塔」として利用され、事件化とともに社会的制裁を受ける構図は、2026年の現在も形を変えて繰り返されています。