一方で、ファンの間で爆発的に拡散されたのが「父親死亡説(ポリオ闘病説)」です。この説の発端となったのは、2017年にYouTuberのスーパー・カーリン・ブラザーズが公開した動画でした。
動画に出演したトイ・コンサルタントのマイク・モザート氏は、ピクサーの脚本家であり創設メンバーの1人であった故ジョー・ランフト氏から直接聞いた裏話として、以下のエピソードを語りました。
- アンディの父親(アンディ・シニア)は幼少期に感染症であるポリオ(小児麻痺)を患っていた。
- 当時、医療措置として所持品が焼却処分される中、アンディ・シニアは宝物だったウッディ人形だけを屋根裏に隠して守り抜いた。
- 成長した父親は結婚してアンディが生まれたものの、数年後にポリオ後遺症(ポストポリオ症候群)を発症し、ウッディを幼いアンディに託して他界した。
- そのため、ウッディは1950年代のプレミア人形であり、「父親の形見」としてアンディに受け継がれていた。
このドラマチックで切ないストーリーは世界中のメディアで報じられ、瞬く間に定説かのように受け入れられました。
ピクサー公式のリアクション|リー・アンクリッチ監督による完全否定
しかし、この噂が世界中で拡散された直後、『トイ・ストーリー3』の監督を務め、シリーズの中核を担ってきたリー・アンクリッチ監督が自身の公式Twitter(現X)で直接言及。「完全にフェイクニュースだ(So, so fake.)」と一蹴し、話題となった裏設定を明確に否定しました。
ジョー・ランフト氏がブレインストーミング段階の雑談として個人的なアイデアを語った可能性は残るものの、ピクサー公式の設定としては承認されていない創作エピソードであることが確定しています。