昭和40年代の高度経済成長期、苫小牧や室蘭といった北海道屈指の工業都市・港湾都市で働く労働者たちの冷えた体を温め、確かな活力を与えてきたのがこのカレーラーメンでした。日本の外食文化論の観点から見れば、カレーラーメンは単なる珍しいメニューではなく、「厳冬の気候環境」「工業都市のエネルギー需要」「北海道のラーメン文化」が必然的に交差して結実した地域適応型の食文化遺産といえます。
半世紀以上にわたり地域社会に深く根差し、世代を超えて受け継がれてきたこの一杯は、現代のファストフードにはない重厚なストーリーを宿しています。訪問を検討している読者のために、プロの目線からおすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準を提示します。
味の大王を心から堪能できる人
- 濃厚・ドロ系スープやパンチのあるガツンとした味付けを好む人
- 新千歳空港を利用し、レンタカーや車で北海道の王道ご当地グルメを巡りたい人
- 「ラーメン×ライス」の黄金コンビネーションに目がない人
- 北海道の歴史や食文化のルーツを舌で体感したいラーメン愛好家
慎重に検討・工夫が必要な人
- あっさりした淡麗系清湯スープや細麺の喉越しを最優先する人
- カレーのスパイス刺激や辛味に極端に弱い人(甘口ラーメンではないため注意)
- 仕事着や一張羅の服で訪れ、エプロン着用や衣服への匂い・汁ハネを極端に気にする状況の人