インターネット上の情報には、一部で過度な期待や誤認に基づく言説も見られます。後悔のない治療選択をするために、事前に解消しておくべき代表的な誤解を検証します。
第一の誤解は、「英ウィメンズクリニックに行けば誰でもすぐに妊娠できる」という神話です。高度生殖医療は魔法ではなく、卵子や精子の質、加齢による染色体変化の影響を完全に無効化することは現代医学でも不可能です。同院の強みは「医学的に可能な選択肢を最大限に提示し、最善の確率を引き出すこと」であり、通院開始から妊娠成立までには複数回の採卵・移植を要するケースも当然存在します。
第二の盲点は、「保険診療と自費診療の混在ルール」です。保険適用の枠組みでは使用できる薬剤やプロトコル(刺激法)に国の定めた制限があります。患者側の希望で保険適用外の薬剤や検査を無計画に追加すると、本来保険が効く部分まで全額自費(混合診療の禁止)になってしまうリスクがあります。先進医療として認められている技術(タイムラプスや各種内膜検査など)であれば保険診療との併用が可能ですが、何が先進医療に該当し何が完全自費になるのか、初診カウンセリング時に医師と綿密に確認することが不可欠です。