喜代子さんとの死別から15年が経過した2009年4月、メディア各社を駆け巡る驚きの一報が世間を騒がせました。「高木ブー、大学准教授と年内再婚へ」というスクープ記事です。相手として名前が挙がったのは、帝京大学准教授(当時)の天川由記子氏でした。
当時76歳だった高木氏の「超年の差再婚」という刺激的なトピックは瞬く間にワイドショーやスポーツ紙のトップを飾りました。一部のインターネット掲示板や週刊誌では、「遺産目当ての近づきではないか」「娘のかおるさんとの間で激しいトラブルが起きているのではないか」といった根拠のない憶測が飛び交い、ネット上を騒然とさせました。
しかし、取材関係者の証言やその後の推移を追うと、事態の実態はまったく異なるものでした。結論から言えば、この再婚は完全に破談となり、入籍の事実は一切ありません。もともと両者は音楽や文化的な活動を通じて知り合った知人関係に過ぎず、周囲の早合点や一部関係者の前のめりなリークが先行して「結婚報道」へと肥大化してしまったのが真相です。
当時、娘のかおるさんも冷静に状況を見守りつつ、父が築いてきた生活環境と名誉を守るために毅然とした態度を保ちました。結局、報道からしばらくして関係は自然解消の形をとり、高木氏本人が再婚について公式に熱弁を振るうこともありませんでした。ネット上に残る「再婚相手との泥沼」「後妻トラブル」といった検索候補は、事実確認を欠いた当時のタブロイド報道が一人歩きした残滓に過ぎません。高木ブー氏の生涯の妻は、後にも先にも喜代子さんただ一人です。