『ズバリ言うわよ!』を語る上で欠かせないのが、当時タッキー&翼として絶大な人気を誇っていた滝沢秀明氏の存在です。番組レギュラーとして細木氏の隣に座り続けた滝沢氏は、他の共演者とは明らかに異なる特別な扱いを受けていました。
細木氏は番組内外で滝沢氏を「秀明」とファーストネームで呼び、時に母親のように慈しみ、時に一人の男として絶賛しました。放送当時、一部の週刊誌では二人の関係をセンセーショナルに書き立てる向きもありましたが、番組制作関係者の証言によると、その実態は「疑似親子的な深い精神的結託」であったとされています。
幼少期に複雑な家庭環境を経験した滝沢氏にとって、強烈なバイタリティで芸能界の荒波を泳ぎ抜く細木氏は、頼れる人生のメンターに見えていた節があります。細木氏もまた、弱肉強食の芸能界で若くしてリーダーシップを発揮する滝沢氏の器量に惚れ込んでいました。細木氏が残した「あんたは裏方に回っても人を動かす力がある」「人の上に立つ宿命を背負っている」という鑑定の言葉は、後に滝沢氏が芸能界の表舞台を退き、経営者・プロデューサーとして新境地を開いたキャリアの歩みを見事に先取りしていたと言えます。