ブラッシングの適正頻度を決定づける最大の要素は「毛の長さ(短毛か長毛か)」と「季節(通常期か換毛期か)」の掛け合わせです。猫の被毛は、体を守る硬い「オーバーコート(上毛)」と、体温調節を担う細い「アンダーコート(下毛)」の二重構造(ダブルコート)を持つ品種が多く、これらが換毛期に一斉に抜け落ちます。
短毛種の場合、日頃のセルフグルーミングで大半のケアが自己完結しているため、平常時の猫のブラッシング頻度短毛種における正解は「週に2〜3回」です。1回の時間も全身で3〜5分程度にとどめ、余分な抜け毛をサッと払う感覚がベストとされます。一方、ペルシャやノルウェージャンフォレストキャット、メインクーンなどの猫のブラッシング頻度長毛種においては「毎日1〜2回」の継続的メンテナンスが必須となります。長毛種は自力でのグルーミングだけでは毛の絡まりを防ぎきれず、放置するとフェルト状の巨大な毛玉が形成され、皮膚が引っ張られて激痛や血流障害を引き起こすためです。
さらに、春(冬毛から夏毛へ)と秋(夏毛から冬毛へ)に訪れる換毛期のブラッシング頻度と対策は、短毛種であっても対応のギアを切り替える必要があります。抜け毛を大量に飲み込むと胃や腸内で固まる「毛球症」のリスクが急上昇するため、短毛種でも換毛期は「毎日、ただし1回あたり2〜3分のピンポイント短時間」に頻度を増やし、長毛種は朝晩の2回に分けた丁寧なほぐしケアが推奨されます。