なぜ今も熱狂を生むのか?寺山修司のアングラ演劇と唐十郎との確執の真相

なぜ今も熱狂を生むのか?寺山修司のアングラ演劇と唐十郎との確執の真相

なぜ今も熱狂を生むのか?寺山修司のアングラ演劇と唐十郎との確執の真相とはどんな影響があるのか? 詳しい意味を簡潔に解説します。

1960〜70年代のアングラ演劇界を牽引した存在は「アングラ四天王」と称されます。寺山修司の「天井桟敷」、唐十郎の「状況劇場」、鈴木忠志の「早稲田小劇場」、佐藤信の「黒テント(演劇センター68/71)」の4者です。なかでも、新宿の花園神社に紅テントを建てて神出鬼没の公演を行った唐十郎と、渋谷を拠点に言葉の迷宮を編み出した寺山修司の関係性は、熱烈なライバル関係として知られています。

両者の対立が頂点に達したのが、1969年12月に発生した通称「渋谷・天井桟敷館乱闘事件」です。状況劇場側が天井桟敷の館へ乗り込み、両劇団員が入り乱れる大乱闘へと発展。警察が出動し、唐十郎を含む双方が起訴猶予処分となる騒動にまで発展しました。しかし、この衝突の根底にあったのは単なる感情的対立ではなく、演劇における「身体」と「言語」の思想的断絶でした。

項目寺山修司(演劇実験室 天井桟敷)唐十郎(状況劇場 / 紅テント)編集部の見解・分析表現の主軸言語の魔術・視覚的コラージュ
詩的テキストと虚構性の構築特権的肉体・エモーション
役者の生身の汗と情念の発露知性による虚構解体 vs 身体による祝祭性の対極空間の概念都市・観客席の脱構築
市街劇・観客参加型実験移動式テント(異界の現出)
日常空間の中に突如現れる異空間境界を侵犯する寺山と、異界へ誘う唐の空間戦略アプローチプロデューサー的・メディア横断型
(短歌、エッセイ、映画、競馬、写真)座長・役者主導の純粋演劇
(自ら主演し身体を張るカリスマ性)寺山は現代でいう総合メディアアーティストの先駆
木村 陽翔
著者

木村 陽翔

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。