ゴリラ不動産が急速にシェアを伸ばしている最大の原動力は、なんといっても仲介手数料の安さです。一般的な不動産仲介会社において、賃貸物件を契約する際の手数料は「家賃1ヶ月分+消費税」が上限いっぱいまで請求されるケースが珍しくありません。しかし、ゴリラ不動産では「仲介手数料半額〜最大無料」あるいは「一律の定額制」といった破格の料金プランを打ち出しています。
「仲介手数料をゼロや半額にして、どうやって利益を出しているのか」「後から高額な消毒代やサポート費を請求される罠ではないか」と疑う声も少なくありません。そのカラクリは、不動産業界における収益構造の仕組みにあります。賃貸借契約では、仲介業者は借主だけでなく、物件を埋めたい「貸主(大家・管理会社)」側からも広告料(AD=業務委託料)を受け取れる場合があります。貸主側から十分なADが出る物件であれば、借主側の手数料を0円に設定しても仲介会社には確固たる収益が残る構造です。
さらに同社は、多店舗展開による莫大な固定資産維持費や大手ポータルサイトへの無差別な掲載課金を削減し、オンライン内見やLINEを活用したDXによって営業マン1人あたりの生産性を引き上げています。削ぎ落とした経費をそのまま利用者の初期費用削減へ回すという、徹底したローコストオペレーションが成立しているのです。