蜂窩織炎は細菌感染症であるため、市販の抗炎症外用薬やステロイド軟膏では治せません。治療の根幹は原因菌に適合した抗生剤(抗菌薬)の投与です。
軽症であれば、ペニシリン系やセフェム系を中心とした内服抗生剤を処方され、自宅で安静を保ちながら服用を続けます。治るまでの期間は、初期段階で適切な治療を開始できればおおむね1〜2週間程度で赤みや熱感が引いていきます。
ただし、以下のような条件に当てはまる場合は入院加療の基準となります。
・38度以上の高熱や激しい悪寒・震えがある
・血液検査で白血球数やCRP値(炎症反応)が著しく高い
・経口薬の服用が困難、または内服治療を数日行っても病変が拡大している
・基礎疾患(重度糖尿病、腎不全、免疫不全)を合併している
・皮膚の激痛や水疱、紫斑、ガス発生など壊死性筋膜炎への移行が疑われる
入院となった場合は、抗生剤の点滴静注を連日行い、患部を完全免荷(体重をかけない状態)にして集中的な治療を実施します。放置すると菌が血管に入り込んで敗血症を起こしたり、筋肉の膜を溶かす劇症型の壊死性筋膜炎を併発して命の危機に直面するため、早期の医療介入が不可欠です。