本作の基本プロットは、昼間は無気力で生徒に深入りしない化学教師・高倉夕子が、放課後になると一転、学園内に蔓延する萬引き、薬物、ストーカー、売春紛いの裏ビジネスなどの毒を、さらに強大な毒(暴力と金)をもって制圧していくピカレスク・ドラマです。
問題児や外道の悪人を追い詰めた夕子は、黒いハイヒールを鳴らしながら冷徹に言い放ちます。
「愚か者!」
その怒号と同時に放たれる鋭利なジャンプキックが相手を叩きのめし、「これがあなたの犯した罪の重さよ。課外授業はこれで終わり」と現金を回収して立ち去る——。この一連のルーティンは、昭和・平成の勧善懲悪劇を踏襲しながらも、徹底して生々しい現実を突きつける斬新さがありました。
【結末のネタバレと夕子の正体】
物語終盤、転校生の戸田トシオ(松村北斗)が転校してきた真の目的が明かされます。トシオの兄は過去に夕子の恋人であり、ある学園事件の隠蔽によって自ら命を絶っていました。夕子が生徒から巻き上げていた法外な解決料の総額は、その事件の黒幕である理事長や校長一派を法的に破滅させ、遺族へ償うための資金として保管されていたのです。
最終回において夕子は、学園の最高権力者に対しても一切の容赦なく「最後の課外授業」を執行。すべての罪を白日の下に晒したのち、自らも教師の職を辞し、警察へ出頭することなく煙のように街へ消えていきます。勧善懲悪の甘いハッピーエンドを拒絶し、最後まで「黒い女」であり続けた潔いラストシーンは、当時の視聴者に強烈な余韻を残しました。
この重厚でダークな世界観を劇的に彩ったのが、UVERworldによる主題歌『THE OVER』です。迷いと葛藤を抱えながらも自らを乗り越えようとする切実な歌詞と骨太なロックバラードは、夕子の孤独な闘争と見事にシンクロし、同バンドを代表する名曲として今も高く評価されています。