ルイ16世処刑の真相|断頭台の最期と言葉、なぜ防げなかったのか

ルイ16世処刑の真相|断頭台の最期と言葉、なぜ防げなかったのか

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当時の議会「国民公会」における裁判は、最初から判決が決まっていたわけではありません。穏健派であるジロンド派と、急進派である山岳派(ジャコバン派)が激しい論戦を繰り広げ、採決は数日間にわたり緊迫した空気のなかで行われました。その生々しい数値データは以下の通りです。

項目詳細・数値データ当時の政治状況・背景現代の歴史的評価有罪か無罪かの評決有罪:693票 / 無罪:0票
(棄権・病欠等:約28票)鉄の戸棚の証拠能力が高く、党派を超えて「反逆」自体は認定された。有罪認定に関しては異論の余地がないほど挙国一致の空気だった。刑罰の種類(死刑か否か)無条件の死刑:361票
条件付き死刑・追放・投獄等:360票過半数(361票)をわずか1票上回る極めて僅差の劇的な決着。政治的暗殺に近い僅差であり、議員個人の保身や恐怖心が票を動かした。死刑執行の猶予の是非猶予反対(即時執行):380票
猶予賛成:310票ロベスピエールやサン=ジュストらによる「国王を生かしておけば共和国が死ぬ」という扇動が奏功。猶予派(ジロンド派)が敗北したことで、ジャコバン派の主導権が確立。従兄弟オルレアン公の投票死刑に賛成票を投じる
(フィリップ・エガリテ名義)王室血統の筆頭貴族でありながら保身と野心から処刑に賛同。後に彼自身も恐怖政治の犠牲となりギロチンで処刑される皮肉な結末。

上記データが示す通り、有罪判決そのものは全会一致に近かったものの、命を奪うべきか否かについては、議会は完全に真っ二つに割れていました。わずか数票の偏りが、一人の人間を、そして国家の命運を断頭台へと押し流したのです。

高橋 健太
著者

高橋 健太

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。