SNSやネット掲示板、Q&Aサイトを定点観測すると、自己否定に悩むユーザーから痛切な生の声が連日投稿されています。「職場で同僚が小声で話しているだけで自分の悪口を言われている気がする」「頼まれた仕事を断れず過労で倒れた」といった職場での苦悩に加え、特に顕著なのが恋愛関係における過酷な摩擦です。
自己肯定感が著しく低下している人の恋愛には、独特の行動様式が現れます。代表的なのが「試し行動」です。相手が本当に自分を愛しているのかを確信できないあまり、理不尽なわがままを言ったり「別れよう」と突き放したりして、相手のリアクションを測ろうとします。また、相手から愛されているという実感が持てないと不安に耐えられず、LINEの返信が数十分遅れただけでパニックに陥り、連続してメッセージを送りつけてしまうケースも珍しくありません。
【当事者の告白に見る共通の心理】
「彼氏にどれだけ『好きだよ』と言われても、頭のどこかで『いつか本当のダメな自分に気づいて冷められるに決まっている』と怯えてしまう。結局、自分から関係を壊すような言動を取ってしまい、フラれた瞬間に『ほら、やっぱり私なんて愛されないんだ』と妙な安堵感すら覚えてしまう」(20代後半・女性のネット手記より)
この告白が物語るように、根底にあるのは「愛される資格がない自分」という歪んだ自己イメージの証明です。相手の愛情という外的な支えによって一時的に空虚感を埋めようとするため、健全なパートナーシップではなく、相手に依存し尽くすか、あるいは自分を軽んじる搾取的なパートナーを無意識に引き寄せてしまう悪循環に陥りやすくなります。