日高のり子のキャラ一覧徹底解剖!浅倉南からEtc音声まで愛される真実

日高のり子のキャラ一覧徹底解剖!浅倉南からEtc音声まで愛される真実

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現在でこそレジェンドとして称えられる日高のり子だが、その声優経歴の出発点は平坦なものではなかった。1980年、シングル「初恋サンシャイン」でアイドル歌手としてデビューを飾ったものの、ヒットには恵まれず、苦しい下積み時代を過ごしている。ラジオパーソナリティとしての軽妙なトーク力が業界関係者の目に留まり、1984年にアニメ『超時空騎団サザンクロス』のムジカ・ノヴァ役で声優デビューを果たした。

そして翌1985年、オーディションを勝ち抜いて手にしたのが『タッチ』の浅倉南役だった。自著『のんこ』や当時の特番インタビューにおいて、日高は南役について「プレッシャーの連続だった」と振り返っている。世間が求める「完璧な美少女・南」の幻影と、新米声優としての未熟な自分とのギャップに苦悶し、アフレコ現場では音響監督からの徹底的なダメ出しに涙を流す日々が続いたという。

大ヒットの代償として生じたのが、いわゆる「浅倉南の呪縛」であった。何を演じても「南ちゃんに聞こえる」と評され、役柄の固定化に悩まされた時期がある。その壁を打ち破る契機となったのが、1990年の庵野秀明監督作品『ふしぎの海のナディア』における少年・ジャン役への抜擢であった。女の子らしさを一切捨て、無我夢中で少年特有の真っ直ぐさと泥臭さを表現したことで、業界内外の評価は一変。「ヒロイン専門声優」から「変幻自在の実力派表現者」へと脱皮を遂げたのである。

山崎 陸
著者

山崎 陸

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