トカラ列島地震は南海トラフの前兆か?プレート構造と真相を徹底解説

トカラ列島地震は南海トラフの前兆か?プレート構造と真相を徹底解説

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そもそも、トカラ列島周辺でなぜこれほど頻繁に群発地震が発生するのでしょうか。その最大の理由は、沖縄トラフの北端部に位置する地質構造の特異性にあります。

トカラ列島が乗る背弧海盆(はいこかいぼん)である沖縄トラフは、東西に地殻が引っ張られて引き裂かれている「リフト帯(拡大軸)」です。フィリピン海プレートが琉球海溝から斜めに沈み込む際、背後にある地殻が引っ張られて正断層が形成され、頻繁に割れ目を生じさせます。この引っ張り応力によって地殻が引きちぎられる現象こそが、トカラ列島における地震の主な理由です。

さらに、トカラ列島周辺は海底火山が密集する火山フロント(火山帯)でもあります。マグマの上昇やそれに伴う熱水・熱水流体の移動が地殻内の断層を刺激し、摩擦力を低下させることで、断続的な群発地震を引き起こしていると考えられています。つまり、南海トラフのような「圧縮されて跳ね上がる場」とは正反対の、「引っ張られて裂け、流体が動く場」で起きている現象なのです。

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。