私たちが普段口にしている「バンコク」という呼び名は、実は正式名称のほんの一部どころか、本来の名前には一文字も含まれていません。タイの首都が持つ正式名称は、儀式や公的文書で用いられる極めて格式高い詩的な長文です。
ギネス世界記録に「世界で最も長い場所の名前(168文字のローマ字表記)」として登録されているタイ語の原文と、そのカタカナ読みを見てみましょう。
【タイ語表記】
กรุงเทพมหานคร อมรรัตนโกสินทร์ มหินทรายุธยา มหาดิลกภพ นพรัตน์ราชธานีบูรีรมย์ อุดมราชนิเวศน์มหาสถาน อมรพิมานอวตารสถิต สักกะทัตติยะวิษณุกรรมประสิทธิ์
【カタカナ読み(発音の目安)】
クルンテープマハーナコーン・アモーンラッタナコーシン・マヒンタラーユッタヤー・マハーディロックポップ・ノッパラットラーチャタニーブリーロム・ウドムラーチャニウェートマハースターン・アモーンピマーンアワターンサティット・サッカタッティヤウィサヌカムプラシット
一息で読み切るのも困難なこのフレーズ全体が、1つの都市の名前です。1782年、現在の王朝であるチャクリー王朝を開いたラーマ1世が遷都した際に名付け、その後の国王によって一部の語句が整えられ、現在の壮大な形へと完成しました。