健康診断などで赤血球数値の異常を指摘された場合、受診すべき診療科は「血液内科」です。一般的な内科から紹介状を発行してもらい、専門医のもとで詳細な検査を受けることが推奨されます。
診断の流れ
血液検査でヘモグロビンやヘマトクリット、血小板数などを再確認するとともに、血中エリスロポエチン濃度の測定、腹部エコーによる脾臓(ひぞう)の腫大チェック、さらにJAK2遺伝子変異の有無を調べる遺伝子検査を行います。必要に応じて骨髄検査を実施し、確定診断を下します。
主な治療法
病型やリスク分類(年齢60歳以上、血栓症の既往歴の有無など)に応じて、以下の治療を組み合わせて行います。
・瀉血(しゃけつ)療法:定期的に200〜400mL程度の血液を体外へ抜き取り、ヘマトクリット値を男性・女性ともに「45%未満」に維持する最も基本的かつ重要な治療です。
・低用量アスピリン療法:血小板の働きを抑え、血栓ができるのを予防します。
・細胞減少療法(薬物療法):高リスク患者に対して、ヒドロキシウレア(抗がん剤の一種)やJAK阻害薬(ルキソリチニブ)などの内服薬を用いて骨髄での赤血球産生を直接抑制します。
・原因疾患の治療:二次性多血症の場合は、禁煙外来での禁煙治療や、睡眠時無呼吸症候群に対するCPAP(持続陽圧呼吸療法)など、根本原因を取り除く治療を優先します。