白鳥沢学園の牛島若利、狢坂高校の桐生八と並び、全国三大エースに数えられる佐久早ですが、他の2名が圧倒的なパワーを前面に押し出すのに対し、佐久早の最大の武器は「異次元の手首の柔軟性」にあります。
前腕の内側・外側の両方向に異常な角度まで曲がる手首の可動域を活かし、ボールをインパクトする瞬間に極端なスナップを利かせることで、予測不可能な強烈なスピン(回転)を生み出します。このスパイクは以下のような致命的な効果を相手にもたらします:
第一に、ブロッカーの指先をかすめただけでボールが大きく弾け飛ぶため、吸い込みやブロックアウトを意図的に量産できる点です。第二に、相手レシーバーが正面で捉えたとしても、ボールの鋭い回転によって腕から弾かれ、狙った位置へセッターに返球させません。
さらに特筆すべきは、スパイクだけでなくレシーブやディグの技術も超一流である点です。徹底した準備と観察眼に基づき、相手のコースを先読みして確実にボールを上げるディフェンス力の高さは、単なる点取り屋の枠を超えた完成度を誇ります。