体の大きさと捕食スタイルを比較すると、両者の進化の方向性の違いが鮮明になります。
一般的なエイ(アカエイやヒフキエイなど)は、体長数十センチから1メートル前後の個体が多く、頑丈な歯でアサリやカニ、小魚などをすりつぶして捕食する肉食性・底生性です。
対するマンタ、特にオニイトマキエイは体の横幅(翼開長)が最大で6〜8メートル、体重は2トン以上に達する世界最大級の魚類です。これほどの巨体でありながら、主食は極小の動物プランクトンです。大きく開けた口と頭鰭を使って海水ごとプランクトンを吸い込み、エラにある「鰓耙(さいは)」という器官で濾過(ろか)して摂取します。巨大な体を維持するために、潮の流れに乗って大量のプランクトンが集まる外洋エリアを回遊する生態を持っています。