清水草一の活動領域において、クルマそのものの試乗評価と並ぶ大きな柱となっているのが、「高速道路」と「渋滞」のメカニズム研究である。彼は長年にわたり首都高速道路や全国の主要幹線道路を走り込み、自らストップウォッチを握って渋滞の発生原因を観察し続けてきた。
特に、上り坂に気づかないドライバーが無意識に速度を落とす「サグ部」での自然渋滞や、美女木ジャンクションに代表される特殊なインターチェンジ構造の欠陥など、専門の交通工学者が学会で発表するようなトピックを、一般ドライバー目線で極めてわかりやすく噛み砕いて提示してきた実績がある。日本道路交通情報センターや国土交通省が発信する抽象的な統計データに対し、ドライバー心理を絡めた「なぜここでブレーキが踏まれるのか」の解明は、渋滞学会関係者からも高い評価を受けている。
深夜割引の適用基準変更や、時間帯・混雑度に応じたダイナミックプライシング(変動料金制)の導入が進む2026年現在も、行政目線の政策論争に対して「ユーザーの実利」を軸に鋭い舌鋒で切り込んでいる姿は多くの支持を集めている。