西之島にゴキブリがいる衝撃の真相|噴火後の生態系を徹底解明

西之島にゴキブリがいる衝撃の真相|噴火後の生態系を徹底解明

西之島にゴキブリがいる衝撃の真相|噴火後の生態系を徹底解明の主要なニュースを丁寧にまとめました。最新トレンドを一目で把握できます。

周囲数百キロメートルに陸地が存在しない絶海の孤島に、自力で長距離を飛行できない昆虫がどうやって到達したのか。西之島のゴキブリ侵入経路を巡っては、ネット上や研究者の間で複数のシナリオが議論されてきました。

仮説1:学術調査隊やメディアの「人為的持ち込み説」

真っ先にネット上で疑われたのが「西之島調査隊による持ち込み疑惑」でした。しかし、環境省および合同学術調査団が敷いた防疫プロトコルは極限まで徹底されていました。上陸者は新品の衣服・靴を着用し、機材は全てマイナス20度以下で数日間の冷凍殺虫処理を実施。島内への飲食物持ち込みは厳密に制限され、排泄物すら完全回収する体制が取られていました。この厳格な防疫措置に照らし合わせると、調査隊が成虫や卵鞘(らんしょう)を持ち込んだ可能性はゼロに近いと結論づけられています。

仮説2:旧島からの生き残り・過去の人類活動残渣説(最有力)

現在、生物学的に最も支持されているのが「1970年代以前から旧西之島に定着していた個体群の生き残り」という見解です。西之島は1973年〜1974年の噴火前にも無人島として存在しており、かつて漂流船の漂着や不法上陸、近海を航行する漁船からの投棄物などを介してワモンゴキブリが侵入し、鳥の巣などをシェルターとして細々と世代交代を繰り返していたと考えられています。2013年の噴火で旧島の一部が奇跡的に残存したため、そこに潜んでいた個体が新島形成後に再増殖したという見立てです。

仮説3:海鳥の付着物および海洋漂着物(流木・ゴミ)ルート

もう一つの自然科学的ルートとして、西之島に飛来する海鳥(カツオドリやオオミズナギドリ)の羽毛や脚部に付着した卵鞘の運搬、あるいは父島・母島周辺から黒潮・対馬暖流等の局所流に乗って流れた流木やプラスチックゴミに付着して漂着したケースです。海洋ゴミに付着した昆虫卵が長期間の漂流に耐えて離島へ上陸する事例は、小笠原諸島や南西諸島各地の海洋生物調査でも報告されています。

伊藤 翔太
著者

伊藤 翔太

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。