なぜ二点透視図は歪むのか?パース崩れを防ぎ立体背景を描く3つのコツ

なぜ二点透視図は歪むのか?パース崩れを防ぎ立体背景を描く3つのコツ

なぜ二点透視図は歪むのか?パース崩れを防ぎ立体背景を描く3つのコツとはどんな影響があるのか? 専門的な分析を簡潔に解説します。

二点透視図法を用いて箱や建物を描いた際、手前が異常に尖って見えたり、左右に引き伸ばされたような違和感が生じたりすることがあります。このパースの歪みが生じる主な原因は、大きく分けて2つの設定ミスに起因しています。

最も多い失敗が、左右の2つの消失点間の距離が近すぎるというケースです。作画用紙やキャンバスの枠内に両方の消失点を収めようとすると、対象物を極端な広角レンズで至近距離から見つめた状態になり、手前の角が不自然な鋭角に歪んでしまいます。人間の肉眼が無理なく自然に認識できる視野角は約60度(コーン・オブ・ビジョン)とされており、この範囲を超えて消失点を内側に近づけてしまうと、見る人に強い違和感を与える絵になってしまいます。

もうひとつの原因は、アイレベル(目線の高さ・地平線)と消失点のズレです。透視図法のルール上、左右2つの消失点は必ず「同一のアイレベル上」に配置されなければなりません。どちらか一方の消失点だけが高くなったり低くなったりすると、地面が傾いているような不自然な傾斜が発生します。また、作画したいシーンの視線高さ(見上げるアオリなのか、見下ろすフカンなのか、立った人の目線なのか)に対してアイレベルの設定位置が噛み合っていないことも、空間全体の狂いを生む要因です。

小林 直樹
著者

小林 直樹

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。